冬・年末年始に増える原因と早期回復を遅らせるNG行動６選をお伝えします。
寒さで筋肉が固まる冬は、 1年で最もぎっくり腰が起こりやすい季節です。間違った対処をすると、痛みが長引いたり 慢性化して何度も繰り返すことになってしまいます。
冬・年末年始に「ぎっくり腰」が増える理由
冬になると
「朝起きた瞬間に腰が動かない」
「物を持ち上げた途端に激痛が走った」
といった ぎっくり腰（急性腰痛） の相談が急増します。
特に年末年始は以下の条件が重なります。
- 寒さによる筋肉・関節のこわばり
- 大掃除や長時間の運転、中腰姿勢の増加
- 運動不足＋急な動作
- 冷えによる血流低下
これらが重なり、腰への負担が一気に高まることで発症しやすくなります。
ちなみにギックリ腰は、海外で魔女の一撃と例えられるそうです。恐れられているのが分かりますね。
ここで、「少し休めば大丈夫」という自己判断が、実は症状を悪化させているかもしれません。
今回は、専門的な視点から ❌ やってはいけないNG行動 ⭕️ 自分でできる応急処置 についてまとめました！
1. ぎっくり腰の時に避けたい❌「６つのNG行動」
良かれと思ってやったことが逆効果になるケースが多々あります。以下の行動は控えましょう。
- NG①無理に動いて日常生活を続ける：痛みが広がり、悪化の原因になります。
- NG②【要注意！】患部を温める：発症後48時間は炎症期です。お風呂で温まるのはNG。
- NG③長時間同じ姿勢を続ける：筋肉が固くなり、回復が遅れます。
- NG④重いものを持ち上げる：損傷した筋肉などにさらなるダメージを与えます。
- NG⑤激しい運動をする：痛みが引くまでは安静が基本です。
- NG⑥市販薬を長期服用して放置する：薬は応急処置。根本原因の解決にはなりません。
2. 急な激痛！その場ですべき⭕️「自分でできる応急処置」
少しでも動ける時、まずは以下の２点を守ってください。
- 腰に負担のない「楽な姿勢」で安静に
- 仰向け：膝の下にクッションを入れ、軽く曲げた状態。
- 横向き：背中を丸め、膝の間に枕を挟む「胎児のような姿勢」。 ※うつ伏せは腰が反ってしまうため避けてください。
- 痛みがあるうちは無理をしない： 仕事や家事よりも、まずは体の回復を最優先させることが早期復帰の近道です。
3. 再発させないための「冬の予防策と習慣」
一度痛みがなくなって、冬の間は再発のリスクがつきまといます。
- コルセットの正しい活用 ：痛みが強い時や外出時のみ使用し、頼りすぎないのがコツです（筋力低下を防ぐため）。
- 日常生活の姿勢改善： 荷物を持つときは「片膝をついて腰を落とす」。猫背にならず、骨盤を立てる意識を持ちましょう。
- 冬の生活習慣 ：バランスの良い食事（カルシウムやビタミンD）と、十分な睡眠で組織の回復を助けます。
4. 病院へ行くべき「危険なサイン」
単なるぎっくり腰ではない可能性もあります。
以下の症状がある場合は、すぐに整形外科を受診してください。
- 足にしびれや力が入らない感覚がある。
- 排尿・排便に違和感がある。(急に出なくなるなど）
- 発熱を伴う。
- 2週間経っても痛みが全くなくならない。
まとめ
冬のぎっくり腰は、初期対応がその後の経過を左右します。 「まずは無理せず、楽な姿勢で安静に」。そして痛みが落ち着いたら、二度と繰り返さないための体作りを始めていきましょう。
つらい痛みが長引く場合や不安な時は、自己判断せずお近くの医療機関に相談することが大切です。
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